おわりに

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おわりに

本書では、世界の各地域で旅行者数が上位の8つの国・地域(日本・イギリス・フランス・スペイン・中国・台湾・アメリカ・タイ)のガイド制度を調査しました。各国のガイド制度を分類したうえで、今後の方向性に関して考察を行いました。

訪日外国人旅行者の急増や、国内外旅行者の体験重視のトレンド、昨今の感染症の影響による安全性への配慮といった背景を勘案すると、今後ガイドの役割はますます重要になっていくと考えられます。社会としてガイド制度を整備し、日本におけるガイドの質を担保しながら数を増やしていくことで、国内外の旅行者が良い体験を享受できるようになれば、日本の観光産業はさらに活発になっていくことでしょう。

各国のガイド制度は統括・運営主体や認定プロセスなど、国によって内容は様々であり、いずれもその国の観光政策や市場環境を反映したものとなっていました。資格・認定制度の有無を問わず、ガイド人口は各国で相応に大きいものと考えられ、ガイド制度がその国の観光に与える影響は十分に大きいと言えます。またタイや日本では、近年になって制度が改正されており、時代に合わせ制度が変容していることが分かります。現在の日本のガイド制度にも、他国と比べ先進的な部分が見受けられる一方、他国から採り入れられる部分も数多くありました。日本のガイド制度が、足元の観光市場の動向に合わせて発展し、やがて世界のガイド制度の模範となることを願っています。

当協会としても、今後ガイドに関しさまざまな角度から調査・研究・提言を行い、日本の観光業界に貢献します。また、調査事業だけでなく、ガイドの育成・評価など多面的にガイドをサポートしてまいります。当協会の活動に関する情報は、随時当協会ウェブサイトで発信していますので、興味を持った方は是非ご確認ください。