各国のガイド制度詳細-タイ

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タイ

概観

タイには、公的に認められているガイド制度として、「一般ガイド」と「特別ガイド」の2種類が存在する。同制度は、母国語ガイドだけでなく、通訳ガイドの資格付与もあわせて行う。有償でガイド業務を行う場合は、同資格の取得が必須となる。

ガイド資格・認定制度

ⅰ 制度概要1)

一般ガイド・特別ガイドは、国内外問わず、旅行者向けに案内業務を行うものを対象とした制度である。いずれもタイ政府の観光スポーツ省が認可を行っており、同省が認める大学機関等で審査が行われている。
一般ガイドはタイ全土を案内できる一方、特別ガイドは特定のエリアや対象に関する案内業務のみが認められている。いずれの資格も、使用言語や案内エリア/対象により、「イエローカード」や「ブルーカード」といった「(色の名前)+カード」という名称で細かく種類が分けられる。
2019年4月より資格制度が改正され、資格種別の統廃合が行われ、言語の区別がなくなった。同制度の改正に伴い、従来の資格保持者も再度試験を受験することが義務付けられた。ただし、2020年6月現在、本制度は移行中であり、新たな資格取得・認定プロセスに関する情報が確認できないため、本項では旧制度の一般ガイドについて記述している。

【「一般ガイド」「特別ガイド」の資格種別(旧制度)】

ⅱ 資格取得・認定プロセス

一般ガイド・特別ガイドは、研修受講の後、専用の試験に合格することで資格付与される。

【研修概要】
※マヒドン大学の場合 2)

【研修内容】
「基礎知識」「職業固有知識」「実地訓練」の計3科目で構成され、外国語を用いる通訳ガイドの場合は「外国語能力」が追加される。
  • 基礎知識
    観光関連の政策や法律から、ツアー中の安全管理など、観光・ツアーに関連する知識を幅広く学ぶ。なお、通訳ガイドは「外国人観光客の行動内容」に関する科目が追加される。
  • 職業固有知識
    国内の文化遺産や歴史から、ガイドの役割、倫理など、ガイド固有の専門的な知識を学ぶ。なお、通訳ガイドは「王国への入国および通関手続き」に関する科目が追加される。
  • 実地訓練
    国内の主要な観光エリアについて実地学習を行う。
  • 外国語能力(通訳ガイドのみ)
    外国語によるコミュニケーション全般を学ぶ。

【試験概要】
※マヒドン大学の場合

【試験内容】
マヒドン大学の一般ガイドコースの試験は「筆記試験」「口述試験」で構成される。
  1. 筆記試験
    主に学術知識が問われる。
  2. 口述試験
    特定の観光スポットなどのテーマを基に、「言語能力」「観光関連の内容の正確性」が問われる。

ⅲ 資格取得・認定後の対応

講習会などは存在しない。資格は5年に一度、事務的な更新手続きが必要である。