各国のガイド制度詳細-台湾

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台湾

概観

台湾は中国と制度が似通っており、公的に認められているガイド制度として、「導遊人員(ツアーガイド)」が存在する。同制度は、母国語ガイドだけでなく、通訳ガイドの資格付与もあわせて行う。有償でガイド業務を行う場合は、同資格の取得が必須となる。そのため、一部の観光スポットでは、無報酬のボランティアガイドが案内業務を行っているケースが見られる。

ガイド資格・認定制度

ⅰ 制度概要

導遊人員は、使用する言語を問わず、旅行者向けに案内業務を行うものを対象とした制度である。
1968年に「台湾交通部観光局」が制定した「導遊人員管理規則」1) から開始され、2004年に現在のガイド制度を規定する「発展観光条例」が発令された。公務員試験や専門職業資格試験を主催する「考選部」が同制度を統括・運営している2)
なお、一部の観光施設では、本資格の所持とあわせて旅行者の案内中であることを証明できれば、入場料無料といった特典を受けることが可能である。2020年時点で、導遊人員の試験合格者は46,115人となっている3)


ⅱ 資格取得・認定プロセス

導遊人員は、専用の試験に合格することで資格付与される。ただし、正式にガイドとしての活動を始めるためには、別途、観光局や観光局が指定する組織が主催する「職前訓練」に参加し、合格する必要がある4)

【試験概要】5)

【試験内容】
試験は「筆記試験」と「口述試験」で構成される。ただし、母国語ガイドの試験では、筆記試験の「外国語」と口述試験が免除される。

  1. 筆記試験6)
    「ガイド実務(一)」「ガイド実務(二)」「観光資源概要」「外国語」の計4科目で構成される。
    • ガイド実務(一)
      案内解説、緊急時処理、観光心理などの知識が問われる。
    • ガイド実務(二)
      観光業務と法律、台湾地区と中国大陸地区人民関係条例などの知識が問われる。
    • 観光資源概要
      台湾の歴史や地理、観光資源維持・保護などの知識が問われる。
    • 外国語
      英語や日本語など、14か国語から言語を選択して受験する。
  2. 口述試験7)
    「考選部」の「外語口試規則」を基にした「外国語個別口述試験」が実施される。外国語による自己紹介や台湾の文化歴史、国際関係、観光スポットの説明が求められる。

【研修概要】

【研修内容】
観光局や観光局が指定する組織が、専門知識や実務能力について屋内外で研修を実施する。研修の最後には最終テストが実施され、合格することで免許証が発行される。なお、研修や最終テストの内容は実施機関によって異なる。


ⅲ 資格取得・認定後の対応

講習会などは存在しないが、3年に一度、事務的な更新手続きを行う必要がある。その際、直近3年間でガイド実務の経験がない場合は、再度研修を受講する必要がある。